目張り(読み)メバリ

デジタル大辞泉 「目張り」の意味・読み・例文・類語

め‐ばり【目張り/目貼り】

[名](スル)
風などが入らないように、物のすきまに紙などをはってふさぐこと。また、それに用いるもの。「窓に―する」 冬》
(目張り)舞台化粧で、目を大きくはっきり見せるために、目のまわりに墨などを施すこと。また、目の端を長く描くこと。「―を入れる」

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精選版 日本国語大辞典 「目張り」の意味・読み・例文・類語

め‐ばり【目張・目貼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物のすきまなどに、紙などをはってふさぐこと。また、それに用いるもの。目隠しのためや防寒のためなどに行なう。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「捨がてに腰よはく成団にて〈彫棠〉 目張をしたる二階いぶせき〈其角〉」(出典:俳諧・雑談集(1692)下)
  3. ( 目張 ) 舞台化粧の一種。目を大きく鮮やかに見せるため、目のまわりに紅や墨をつけたり、目の切れを長く描いたりすること。
    1. [初出の実例]「人物の眼(メ)ばりをした緞帳くさい顔」(出典暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉四)
  4. 布地が古くなって布目が粗くなること。
    1. [初出の実例]「目ばりになって砕く身体」(出典:雑俳・よざくら(1706))

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