デジタル大辞泉 「直面」の意味・読み・例文・類語 ちょく‐めん【直面】 [名](スル)物事に直接対すること。「思いがけない事態に直面する」[類語]向かう・迎える・向く・向き合う・向かい合う・対する・相あい対する・正対せいたいする・面する・臨む・対峙たいじする ひた‐おもて【▽直面】 [名・形動ナリ]1 面と向かい合うこと。また、そのさま。「ただかう殿上人の―にさしむかひ」〈紫式部日記〉2 ⇒ひためん(直面) ひた‐めん【▽直面】 能で、役者が面をつけずに素顔のままでいること。主に、普通は面をつけるシテ・シテツレについていう。ひたおもて。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「直面」の意味・読み・例文・類語 ちょく‐めん【直面】 〘 名詞 〙① 直接に物事に対すること。避けられないような状態で物事に出会うこと。[初出の実例]「切実に実験し得ずにゐた怖るべき問題に直面し」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉序)② ⇒じきめん(直面)③ ⇒ひためん(直面) ひた‐おもて【直面】 〘 名詞 〙① ( 形動 ) 直接、顔を合わせてさし向かうこと。覆いかくすところなく直接的であること。また、そのさま。[初出の実例]「ひたおもてにさしむかひ」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月二〇日)② =ひためん(直面) じき‐めんヂキ‥【直面】 〘 名詞 〙 直接に面会すること。直接にあうこと。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「御自身に御出なされませい、直面(ヂキメン)におわたしませふ」(出典:浮世草子・傾城仕送大臣(1703)一) ひた‐めん【直面】 〘 名詞 〙 能を演ずるシテ、またはシテツレが、面をつけないこと。また、その役柄。面をつけている意識で演ずる。ひたおもて。[初出の実例]「ひためん これ又、大事也」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
とっさの日本語便利帳 「直面」の解説 直面 狂言では神仏、鬼、精霊、老人、醜女、動物などを演じる際には面を付けるが、普通は何も付けない素顔。これを直面という。 出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報