合い中(読み)あいちゅう

精選版 日本国語大辞典 「合い中」の意味・読み・例文・類語

あい‐ちゅうあひ‥【相中・間中・合中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌舞伎役者階級の名。近世、歌舞伎役者の階級は、名題(立役)、相中、中通り、下立役、子役、色子の六種で、相中はやがて名題に昇進することができる地位。明治一一年(一八七八)に名題以下の階級が、名題下、上分(かみぶん)(=相中上分)、相中、新相中の四種に改められてからは、下級役者の意となる。
    1. [初出の実例]「間中(アイチウ) 皆立者と称すれども、誠は立者と中通の間なれば間中とはいふ」(出典:絵本戯場年中鑑(1803)中)
  3. 相撲の階級の一つ。本中(ほんちゅう)より以下の二段目の力士。〔随筆・相撲今昔物語(1785)〕
  4. (かすり)柄の名。経緯絣(たてよこがすり)一二通から二四、五通前後のもので、多く久留米絣に用いられる。
  5. 絹織物の一つ。細太織(ほそぶとり)と生太織(きぶとり)との中間のもので、裏地に多く用いられる。埼玉県の産。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android