相取(読み)あいどり

精選版 日本国語大辞典 「相取」の意味・読み・例文・類語

あい‐どり あひ‥【相取】

〘名〙
① 事を共にすること。人の助けを借りて行なうこと。
古今著聞集(1254)五「いづれをも人々あひとりに誦しけり」
② 共謀して詐欺など悪事を働くこと。また、その人。
※虎明本狂言・禁野(室町末‐近世初)「是を一人かたらふて、あひどりをさせう」
③ 餠などをつく時、相方にまわる捏取(こねど)り。
随筆・越の風車(1771)「臼と杵とを相はこび、其清水にて相取りして餠をつく、弁慶力餠と名づけ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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