相打・相討・相撃・合討(読み)あいうち

精選版 日本国語大辞典 「相打・相討・相撃・合討」の意味・読み・例文・類語

あい‐うち あひ‥【相打・相討・相撃・合討】

〘名〙
① 二人が同時に物を打つこと。
※虎明本狂言・鍋八撥(室町末‐近世初)「さあらば今度は相うちにいたさう」
剣術などで二人が戦い双方が同時に打つこと。転じて、勝負事などで勝ち負けがないこと。
※浄瑠璃・文武五人男(1694)名所尽し「姉が弓手肩先、弟が右の乳(ち)をかけてあいうちに打ちこまれ」
③ 二人以上が協力して一人の敵を討つこと。
※中島紀次郎家文書‐天正八年(1580)八月二四日・武田勝頼感状「頸一、同名次右衛門尉与合討、神妙之至候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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