相生線(読み)あいおいせん

日本歴史地名大系 「相生線」の解説

相生線
あいおいせん

網走郡美幌びほろ町・津別つべつ町域をほぼ南北に走っていた延長三六・八キロの国鉄廃止路線。大正一三年(一九二四)一一月一七日国鉄網走本線(現JR石北本線)美幌(現美幌町)から南へ分岐して津別までが開業し、同一四年一一月一五日北見相生きたみあいおい(現津別町)まで全通。美幌・上美幌(現美幌町)活汲かつくみ・津別・本岐ほんき・北見相生(現津別町)の六駅が設けられた(北海道鉄道百年史)。木材輸送が主で、昭和九年(一九三四)一二月阿寒あかん国立公園が誕生すると北見相生駅はその主要出入口の一つとして賑わい、同二六年度の乗客数は六万八三六人を数えた(津別町史)。同三一年九月には津別町恩根おんね布川ぬのかわの二駅が開業(前掲百年史)。その後阿寒への観光客は急増しながらも、乗換えの煩わしさもあってバスに押され、同四五年度は七万二千四三人と伸びなやんでいた(津別町百年史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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