看話禅(読み)カンナゼン

デジタル大辞泉 「看話禅」の意味・読み・例文・類語

かんな‐ぜん〔カンワ‐〕【看話禅】

《「かんわぜん」の連声れんじょう。話は古則・公案のこと》公案を考え、理解していくことによって、大悟だいごに至ろうとする禅風。曹洞宗黙照禅に対し、臨済宗修行法をいう。

かんわ‐ぜん【看話禅】

かんなぜん(看話禅)

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精選版 日本国語大辞典 「看話禅」の意味・読み・例文・類語

かんな‐ぜん カンワ‥【看話禅】

〘名〙 (「看」は見、「話」は公案の意) 仏語。公案を見、これを工夫して遂には大悟徹底する禅風をいう。かんわぜん。

かんわ‐ぜん【看話禅】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「看話禅」の意味・わかりやすい解説

看話禅
かんなぜん

禅宗用語。一つの公案 (話) を目標とし,それを理解しえたのちさらに別の公案を目標に立てて,最終的に悟りにいたろうとする禅風。もと南宋の宏智正覚 (わんししょうかく) が大慧宗杲 (だいえそうごう) の禅風を評した語。臨済宗はこの看話禅の伝統を受けている。

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