真志喜村(読み)ましちむら

日本歴史地名大系 「真志喜村」の解説

真志喜村
ましちむら

[現在地名]宜野湾真志喜ましき一―四丁目・真志喜・大山おおやま六丁目

大山うやま村の南西にある。西は東シナ海に面し、集落は段丘上に位置する。初め浦添うらしー間切に属し、絵図郷村帳では同間切「しやな村」、琉球国高究帳では「謝名村」のうちに含まれる。康熙一〇年(一六七一)以降は宜野湾じのーん間切に属した。大山村大謝名おおじやな村同様に古琉球の「しやな村」(謝名村)母体とし、さらに一七世紀半ばまでに謝名・大謝名に分離したうちの大謝名村から宜野湾間切新設に伴い村として分離新設されたと考えられる。「球陽」尚貞王一三年(一六八一)条によれば、謝名村に居住するのちに帳当座主取になった真志喜という者が牧湊まちなとう(現浦添市)内の新田開発を行った功により王府から褒賞され、毎年切米二石余を与えられた。このことが沖縄の仕明地のはじめと伝えられており、真志喜の村名がこの人物に由来するとも考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android