真菅よし(読み)マソガヨシ

デジタル大辞泉 「真菅よし」の意味・読み・例文・類語

まそが‐よし【真×菅よし】

[枕]類音の「そが」にかかる。ますがよし。ますげよし。
「―宗我そが川原に鳴く千鳥」〈・三〇八七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真菅よし」の意味・読み・例文・類語

まそが‐よし【真菅よし】

  1. 同音の繰り返しで、地名曾我」にかかる。
    1. [初出の実例]「真菅吉(まそがよし)曾我の河原に鳴く千鳥間なし吾が背子吾が恋ふらくは」(出典:万葉集(8C後)一二・三〇八七)

真菅よしの語誌

( 1 )「万葉集」に一例見えるだけで、「ますけよき」〔枕詞燭明抄‐下〕とも「ますけよし」〔万葉代匠記(初稿本)‐一二〕とも訓まれた。
( 2 )曾我川のほとりで良い菅(すげ)がとれたので「真菅よし曾我の河原」と続くとする説もある。また、「まそがよ(真蘇我━)」の項の挙例書紀」との関連から、その「よ」が枕詞「青土(あをに)よし」「麻裳よし」などのほめことば「よし」に変化したとする説もある。


ますが‐よし【真菅よし】

  1. まそがよし(真菅━)

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