眠り(読み)ネムリ

デジタル大辞泉 「眠り」の意味・読み・例文・類語

ねむり【眠り/睡り】

眠ること。睡眠すいみん。「―から覚める」「―が深い」
死ぬことを婉曲にいう。「永久とわの―につく」
蚕が脱皮する前に活動を静止して桑を食べなくなること。また、その蚕。
[類語]睡眠ねんね快眠寝る安眠就眠睡臥すいが熟睡熟眠昏睡こんすい居眠り爆睡惰眠嗜眠夢寐一睡不眠白河夜船枕を高くする寝溜め・寝つきが悪い・寝苦しい

ねぶり【眠り/睡り】

ねむること。ねむり。
汽車の留った為に、―が調子を失って」〈漱石坑夫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「眠り」の意味・読み・例文・類語

ねむり【眠・睡】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ねむる(眠)」の連用形名詞化 )
  2. 眠ること。睡眠。ねぶり。〔黒本本節用集(室町)〕
    1. [初出の実例]「ここちよげにねむりに付」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉七)
  3. 死去・死亡のたとえ。永眠(えいみん)
    1. [初出の実例]「清き匂ひを胸に抱き つひの永眠(ネムリ)の美くしき」(出典塔影(1905)〈河井酔茗〉萎める百合)
  4. 眠気
    1. [初出の実例]「ちと昔の話をして、眠を覚さう」(出典:歌舞伎・傾城仏の原(1699)一)
  5. 蚕が脱皮前に、しばらくの間活動をやめて、桑を食べないこと。また、その蚕。みん。

ねぶり【眠・睡】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ねぶる(眠)」の連用形の名詞化 ) ねぶること。ねむり。
    1. [初出の実例]「ねぶりもせられず、いそがしからねば」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
    2. 「汽車の留った為に、眠(ネブ)りが調子を失って」(出典:坑夫(1908)〈夏目漱石〉)

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