知す・領す(読み)しらす

精選版 日本国語大辞典 「知す・領す」の意味・読み・例文・類語

しら‐・す【知す・領す】

連語〙 (動詞「しる(知)」に上代尊敬助動詞「す」の付いたもの) 「しる(知)」の尊敬語。
① お治めになる。御支配になる。御統治になる。領有なさる。しらしめす。しろしめす。
書紀(720)仁徳即位前(前田本訓)「纏向(まきむく)玉城(たまき)の宮に御宇(あめのしたシラシし)天皇の世(みよ)に」
万葉(8C後)一八・四〇九四「天皇(すめろき)の 神の命(みこと)の 御代重ね 天の日嗣と 之良志(シラシ)来る 君の御代御代」
② 許容なさる。お認めになる。
③ (転じて、敬意がなくなったものか) 支配する。自由にする。
今昔(1120頃か)三「昔、我餓死せに、財宝を得、万事を知らす事非(あら)じ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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