短檠(読み)タンケイ

デジタル大辞泉 「短檠」の意味・読み・例文・類語

たん‐けい【短×檠】

室内用の灯火具の一。低い柱の上部に受け皿があり、下の台は長方形の箱になっている燭台茶の湯夜咄よばなし・暁などの茶事に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「短檠」の意味・読み・例文・類語

たん‐けい【短檠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 照明器具の一つ。灯油皿をすえる柱の短い燭台。〔東京教育大本下学集(室町中)〕
    1. 短檠<b>①</b>〈大和文華館蔵〉
      短檠〈大和文華館蔵〉
    2. [初出の実例]「為証明、検輿中千手観音像一躯、香合一香、炉一、白磁茶碗一、短檠一、五物有之」(出典:蔭凉軒日録‐長享三年(1489)三月晦日)
    3. [その他の文献]〔韓愈‐短燈檠歌〕
  3. 茶室用の灯台。主に夜会に使用する。
    1. [初出の実例]「ただわづかに黒塗りの短檠がほの暗く道具畳や床の間を輝らしてゐるだけであった」(出典:紋章(1934)〈横光利一〉一七)

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