石弓・弩(読み)いしゆみ

精選版 日本国語大辞典 「石弓・弩」の意味・読み・例文・類語

いし‐ゆみ【石弓・弩】

〘名〙
① 中国古代の武器で、手で引いて射る弓に対し、一種の機械仕掛けの弓。ばねを使って矢や石などを発射し、遠距離を攻撃する大型のはじき弓。弩(ど)。おおゆみ。
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)三「矢狭間(やざま)にいしゆみすきまなく」
城壁やがけの上に石をくくりつけておき、敵の近づくのを待って綱を切り、石を落として敵を圧殺する装置。いしはじき。
平家(13C前)二「城の内より石弓はづしかけたりければ、大衆官軍かずをつくいてうたれにけり」
③ 股状の小枝にゴム紐を張り、小石をはじき飛ばして小鳥などをとる道具。ぱちんこ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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