石槍(せきそう)(読み)せきそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「石槍(せきそう)」の意味・わかりやすい解説

石槍(せきそう)
せきそう

槍(やり)の穂先として用いられたと考えられている石器旧石器時代の終わりごろ世界各地に出現するが、日本では慣用的に縄文時代以後のものを石槍とよび、先土器時代のものを槍先形尖頭器(せんとうき)とよんで区別する。形態は木の葉形、柳葉形を基本とするが、有茎のものなど種々の違いがある。縄文時代の石槍はその初期に多く分布北海道から東北地方北部にかけて豊富にみられる。

戸沢充則


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android