石淋の味を嘗めて会稽の恥を雪ぐ(読み)セキリンノアジヲナメテカイケイノハジヲススグ

デジタル大辞泉 の解説

石淋せきりんあじめて会稽かいけいはじすす

《越王勾践こうせん会稽山戦いに敗れ、呉王夫差石淋をなめて病状医者に報告するという恥に耐え、その後呉を討って仇を報いたという故事から》屈辱を耐え忍んで、復讐の志を成し遂げることのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

せきりん【石淋】 の 味(あじ)を嘗(な)めて会稽(かいけい)の恥(はじ)を=雪(そそ)ぐ[=きよむ]

  1. ( 中国、呉王夫差会稽山で敗れ、囚われの身となった越王勾践(こうせん)が、夫差の石淋をなめて病状を察するという屈辱に耐え、やがて呉を討って仇を報じたという故事から ) 汚穢(おわい)を忍び困苦に耐えて、復讐の功を遂げることのたとえ。
    1. [初出の実例]「勾践此の一句を見て、いよいよ命を重んじ、〈略〉つひに呉王を亡ぼして、国を併せ畢はんぬ。されば俗の諺には、石淋の味をなめて、会稽の恥をきよむと言へり」(出典:平治物語(1220頃か)下)

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