石鹸石(読み)セッケンセキ(英語表記)potstone, soapstone

デジタル大辞泉 「石鹸石」の意味・読み・例文・類語

せっけん‐せき〔セキケン‐〕【石×鹸石】

モンモリロナイト族の粘土鉱物の一。サポナイト
滑石一種

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精選版 日本国語大辞典 「石鹸石」の意味・読み・例文・類語

せっけん‐せき セキケン‥【石鹸石】

〘名〙 滑石の一種。石鹸のようになめらかでやわらかく、乾燥すると固くなる。ふつうは灰色。〔鉱物字彙(1890)〕

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岩石学辞典 「石鹸石」の解説

石鹸石

(1) パラモウデュラ(paramoudra)と同義で,チョークの中の大きな壷(pot)に似た団塊をいう[Bucklund : 1817, Norton : 1881].(2) 明緑色から暗緑色岩石で,ステアタイトと緑泥石からなり,壷(pot)などを作るのに用いられる.炭酸塩鉱物,蛇紋石,磁鉄鉱などで構成されている[Wallerius : 1747].(3) 鉱物名でサポナイト(saponaite)のことをいう.(4) 超塩基性岩が変成作用を受けた塊状の岩石で,主に滑石からなる[Mason : 1978].オーブンストーン(ovenstone)[Bonney : 1899],オライト(ollite)[Pinkerton : 1811],ラヴェッツィ(lavezzi)[Rosebusch & Osann : 1923].

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