硫酸鉛鉱(読み)りゅうさんえんこう(英語表記)anglesite

翻訳|anglesite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「硫酸鉛鉱」の意味・わかりやすい解説

硫酸鉛鉱
りゅうさんえんこう
anglesite

鉛鉱床酸化帯によくみられる鉛の二次鉱物としてもっとも普通の鉱物種の一つ。方鉛鉱の直接酸化によって生成されるため、方鉛鉱そのものと接して産することもある。自形は斜方板状ないし柱状を呈するが、粉末状や皮膜状のことが多く、ときに塊状をなす。新潟県東蒲原(ひがしかんばら)郡三川(みかわ)鉱山閉山)のものは径10センチメートルを超える塊として産した。自形結晶としては秋田県仙北郡協和町(現、大仙(だいせん)市協和)亀山盛(きさもり)鉱山(閉山)のものが有名。英名は原産地であるイギリスのウェールズ地方アングルシーAngleseyにちなむ。

加藤 昭 2018年12月13日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android