磁気共鳴映像法(読み)ジキキョウメイエイゾウホウ

デジタル大辞泉 「磁気共鳴映像法」の意味・読み・例文・類語

じききょうめい‐えいぞうほう〔‐エイザウハフ〕【磁気共鳴映像法】

エム‐アール‐アイ(MRI)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「磁気共鳴映像法」の解説

磁気共鳴映像法
ジキキョウメイエイゾウホウ
magnetic resonance imaging method

略称MRI.核スピンの空間分布を映像化する方法.信号を検出するための基本原理は核磁気共鳴である.核スピンの共鳴周波数が外部磁場の強度に比例することを利用し,磁場勾配をパルス的につくりだして共鳴周波数の変化を検出することにより,空間位置を特定する.非破壊かつ非接触で測定でき,測定対象への影響がほとんどないため,生物への応用が可能で,最近ではこの方法にもとづくMRI装置が全国の病院に普及している.MRIでは,人体のなかの水に含まれているプロトンを観測している.X線撮影と異なり,MRIでは骨は画像の邪魔にならないので,頭がい骨内部の様子を観測するのに適している.最近では,脳機能を解明する研究のためにもMRIが用いられている.一方,材料や物質の微細な空間構造を観察するためのNMR顕微鏡の開発も行われている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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