磯野郷(読み)いそのごう

日本歴史地名大系 「磯野郷」の解説

磯野郷
いそのごう

多武峯とうのみね寺領である。建久四年(一一九三)平田庄惣追捕使注文案(談山神社文書)には「大織冠御供所磯野郷」とある。同注文には四至も記されているが、「東限今里ヨリ東大堀際、西限淵河東辻ヨリ南北ヘ行畔手際、南限中村里ヨリ南三町行テ西東行大道際、北限横路ヨリ北二町西東畔際」とある。磯野庄差図(談山神社蔵)にみえる「磯野庄」は当郷をさすとみられ、条里坪も記されているが、それらによると、その所在は路西二五条四―六里、二六条三―五里の間と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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