神集(読み)かんつどう

精選版 日本国語大辞典 「神集」の意味・読み・例文・類語

かん‐つど・う ‥つどふ【神集】

(「かむつどふ」とも表記)
[1] 〘自ハ四〙 多くの神々が集まる。
古事記(712)上「天安河原に神集(かむつど)ひに集ひて〈集を訓みて都度比と云ふ〉」
[2] 〘他ハ下二〙 (この「つどう」は、集めるの意) 多くの神々を集める。
延喜式(927)祝詞八百万の神等(たち)を神集へに集へ賜ひ、神議りに議り賜ひて」

かみ‐あつめ【神集】

〘名〙
諸方の神々を集めて、いっしょにまつること。
※幸若・大臣(室町末‐近世初)「神宮后宮の、新羅をせめさせ給ひし時神あつめして、むかはれしもかくやとおもひしられたり」
② 陰暦一〇月、日本じゅうの神々が出雲大社に集まって男女縁結び神事を行なうという俗信。《季・冬》
※俳諧・毛吹草(1638)二「誹諧四季之詞 十月 神集 出雲

かみ‐つど・う ‥つどふ【神集】

[1] 〘自ハ四〙 ⇒かんつどう(神集)(一)
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒かんつどう(神集)(二)

かむ‐つど・う ‥つどふ【神集】

[1] 〘自ハ四〙 ⇒かんつどう(神集)
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒かんつどう(神集)

かみ‐つどい ‥つどひ【神集】

〘名〙 神々の集合。特に、陰暦一〇月、諸国の神々が出雲大社に集まること。かむつどい。《季・冬》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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