禅養寺(読み)ぜんようじ

日本歴史地名大系 「禅養寺」の解説

禅養寺
ぜんようじ

[現在地名]前橋市山王町

山王さんのう町の西にあり、南側に日枝神社が所在する。日吉山寂光院と号し、天台宗、本尊釈迦牟尼仏。寺伝によれば、貞観二年(八六〇)慈覚大師がこの地に来て山王七社を祀り、伽藍を創建したという。戦国期に兵火にあったが、文禄年間(一五九二―九六)再興とされる。「前橋風土記」に嘉応元年(一一六九)創立と記される。応永三四年(一四二七)三月七日、「上野国那波郡禅養寺山王宮談所寂光坊」において、自受用相好(叡山文庫天海蔵)が書写されている。元亀元年(一五七〇)七月七日「日吉山禅養寺」宛に正親町天皇綸旨(禅養寺文書)が出されている。

禅養寺
ぜんようじ

[現在地名]中村区烏森町 村内下

佐屋路南にある。天徳山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。「寛文覚書」によれば、法持ほうじ(現熱田区)末寺として記されている。寺伝によれば、悦山慶忻監院(天文二年没)を開基とし、元禄三年(一六九〇)岳室宝積により再興された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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