福永寺(読み)ふくえいじ

日本歴史地名大系 「福永寺」の解説

福永寺
ふくえいじ

[現在地名]取手市小文間

中妻なかづま地区北部に所在。海中山と号し、真言宗豊山派。本尊毘沙門天王。ほかに大日如来・不動明王・空海像を安置。福永寺縁起によれば天長元年(八二四)に海中から湧出した毘沙門天の金像を安置したのが当寺といわれる。開基は僧宥尊と伝えられ、毘沙門天王像は寺に安置されていたが、時の領主玄超院殿祐賢は飛騨国から工匠を招いて堂を建て、八尺の毘沙門天王の木像を刻み、その体内に閻浮檀金製と称される本体を秘蔵した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android