税駕(読み)ぜいが

精選版 日本国語大辞典 「税駕」の意味・読み・例文・類語

ぜい‐が【税駕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「税」は解く、「駕」は車につけた馬の意 ) 車につけた馬を解き放つこと。転じて、人の落ち着く所、また、旅行者の休息することをいう。
    1. [初出の実例]「梅苑芳席 群英摛藻 松浦玉潭 仙媛贈答類杏壇各言之作衡皐税駕之篇」(出典万葉集(8C後)五・八六四右詞文)
    2. 「俾槐路断曠官之声、蓽門得税駕之地」(出典:本朝文粋(1060頃)五・為昭宣公辞右大臣第一表〈菅原道真〉)
    3. [その他の文献]〔史記‐李斯伝〕

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普及版 字通 「税駕」の読み・字形・画数・意味

【税駕】ぜいが

車の馬を解く。世を退く。〔史記李斯伝〕李斯、家に置酒す。百官の長皆(すす)んで壽を爲し、門車騎、千を以て數ふ。李斯喟然(きぜん)としてじて曰く、~當今、人臣の位、臣の上に居る無し。富貴極まると謂ふべし。物極まれば則ちふ。吾(われ)未だ駕を(と)くを知らざるなり。

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