種子島・多禰島(読み)たねがしま

精選版 日本国語大辞典 「種子島・多禰島」の意味・読み・例文・類語

たね‐が‐しま【種子島・多禰島】

[1] 鹿児島県、大隅半島佐多岬の南東方約四〇キロメートルの沖合にある島。大隅諸島の北東端にあたる。鎌倉時代から種子島氏が領有し、天正年間(一五七三‐九二)以降島津氏の支配下にはいる。鉄砲伝来の地。日本最初のサツマイモの栽培地。面積四四七平方キロメートル。多褹島。種ケ島。
[2] 〘名〙
① 天文一二年(一五四三)に種子島時堯(ときたか)が、この地に来たポルトガル人から得、以後、日本国内に普及した火縄銃。種子島鉄砲
※上杉家文書‐慶長一二年(1607)六月二八日・鉄砲稽古法度之条条「種子嶋一放也とも、人に不借事」
② 香木の名。分類は伽羅(きゃら)。香味は苦辛。六十一種名香の一つ。十文字と同香ともいう。〔建部隆勝香之筆記(香道秘伝所収)(1573)〕
③ 「ふぐ(河豚)」の異称。→鉄砲

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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