稲用村(読み)いなもちむら

日本歴史地名大系 「稲用村」の解説

稲用村
いなもちむら

[現在地名]大田市長久町稲用ながひさちよういなもち

土江つちえ村の南に位置し、南は延里のぶさと村、西は邇摩にま静間しずま村。三瓶さんべ山に源を発する三瓶(大田川)せん山を源とする銀山ぎんざん川は延里村で合流し静間川となり、当村を北流する。仲哀天皇のとき稲置が置かれ、神亀三年(七二六)に稲持を稲用に改めたと伝える。古代の安濃あの郡家は当地の字注連田しめだに置かれたとされ(島根県史)、現在も「こうげ」という屋号の民家がある。貞応二年(一二二三)三月日の石見国惣田数注文に「いなもち 廿一丁二反三百卜」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android