穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのこうじょ)(読み)あなほべのはしひとのこうじょ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのこうじょ)
あなほべのはしひとのこうじょ
(?―621)

欽明(きんめい)天皇の女(むすめ)。母は蘇我稲目(そがのいなめ)の女小姉君。586年用明(ようめい)天皇の皇后となり、4人の皇子を生んだ。長男が厩戸(うまやど)皇子、すなわち聖徳太子である。ほかに来目(くめ)皇子、殖栗(えくり)皇子、茨田(まんた)皇子がいる。621年(推古天皇29)12月21日に亡くなったことは『日本書紀』には記載されていないが、『上宮聖徳法王帝説』や法隆寺金堂釈迦(しゃか)三尊光背などでわかる。鬼前(かんざき)太后ともいった。

[横田健一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android