突回・築回(読み)つきまわす

精選版 日本国語大辞典 「突回・築回」の意味・読み・例文・類語

つき‐まわ・す ‥まはす【突回・築回】

〘他サ五(四)〙
[一] (突回)
① 突いて回す。さかんに突きたてる。「穴の中を突きまわす」
② 追い使う。
※洒落本・部屋三味線(1789‐1801頃)「倉替をした所が知らねへ所でつき廻され」
相手の体を突いて、ぐるりと回すようにする。多く、歌舞伎演技で用いる。
※歌舞伎・韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)一「長門之介にかかるを突廻し、懐に入てゐる寄進書付を取」
[二] (築回) 築いてめぐらす。垣や築地を築いてまわりを囲む。
落窪(10C後)二「庄(さう)の物を尽くして、築土(ついぢ)よりはじめてあたらしくつきまはして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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