窪中島村(読み)くぼなかじまむら

日本歴史地名大系 「窪中島村」の解説

窪中島村
くぼなかじまむら

[現在地名]甲府市大里町おおさとちよう、中巨摩郡昭和しようわ紙漉阿原かみすきあわら

古上条ふるかみじよう村の南西にある。西は鎌田かまた(現渋川)を挟んで紙漉阿原村。同川東側を並行するようにしぶ(現鎌田川)が流れる。北の西条さいじよう(現昭和町)から円満寺えんまんじ村へと南東に延びる道の両側に寺・家居が並んだ。「甲斐国志」によれば、かつては鎌田川下流域諸村とともに鎌田八郷を形成したといい、宮原みやばら村鎌田八幡(現宇波刀神社)の棟札には中島・上中島の名がみえ、村名は後にこれへ窪を冠したものという。天正一七年(一五八九)一一月一九日の伊奈忠次知行書立写(御庫本古文書纂)に窪中島郷とみえ、郷内の一俵一斗余などが窪田助十郎に宛行われている。

窪中島村
くぼなかじまむら

[現在地名]石和町窪中島

市部いちべ村の南に位置し、西を笛吹川、東を鵜飼うかい(金川)が流れ、両河川に挟まれた平坦地に立地する。東は鵜飼川を隔てて成田なりた(現御坂町)、西は笛吹川を隔てて山梨郡むこう(現甲府市)。天正一七年(一五八九)一一月一九日の伊奈忠次知行書立写(御庫本古文書纂)によれば、窪中嶋郷内で一俵余など合せて一千二六五俵余が武田氏旧臣窪田助十郎に与えられている。慶長古高帳では高二九三石余、幕府領。ほかに明神領二石余がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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