童装束(読み)ワラワソウゾク

デジタル大辞泉 「童装束」の意味・読み・例文・類語

わらわ‐そうぞく〔わらはサウゾク〕【童装束】

公家武家子供装束細長ほそなが汗衫かざみ半尻はんじり水干すいかんなど。わらわしょうぞく。

わらわ‐しょうぞく〔わらはシヤウゾク〕【童装束】

わらわそうぞく」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「童装束」の意味・読み・例文・類語

わらわ‐そうぞく わらはサウゾク【童装束】

〘名〙
① 公家や武家の子どもの装束。特に細長(ほそなが)汗衫(かざみ)半尻(はんじり)水干(すいかん)をいう。細長は男女とも、半尻・水干は男子、汗衫は女子が用いる。わらわしょうぞく。わらわそうずく。
牛飼童(うしかいわらわ)の装束。

わらわ‐しょうぞく わらはシャウゾク【童装束】

御湯殿上日記‐文明一七年(1485)正月一日「ししうの中納言わらはしやうそくにしこう」

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世界大百科事典(旧版)内の童装束の言及

【舞楽装束】より

…頭装は,精好紗に黒漆をかけ下部を白布で縁どりした〈揉立烏帽子(もみたてえぼし)〉で,履物はふつう牛革を黒漆で塗り固めた浅い形の〈烏皮沓(うひぐつ∥くりかわくつ)〉を用いる。
[舞楽装束]
 唐楽(とうがく),高麗楽(こまがく)等,外国から伝承した舞楽に用いる装束の総称で,襲(かさね)装束(別名唐(とう)装束,常(つね)装束とも),蛮絵(ばんえ)装束,別装束,童(わらべ∥わらわ)装束の4種があり,それぞれに左方(さほう)(唐楽系),右方(うほう)(高麗楽系)の別があって,左方はおもに赤系統の色,右方は青・緑系統の色のものが多い。(1)襲装束 中国唐代の遺制と思われるもので,舞楽の大半はこの装束を使用している。…

※「童装束」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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