笠和町(読み)かさわまち

日本歴史地名大系 「笠和町」の解説

笠和町
かさわまち

[現在地名]大分市中央町ちゆうおうまち二―三丁目

城下町組の一町。府内城南西外堀に沿う笠和町一町からなる。町域は笠和口から南に延びる二区画で、北東は東西に長いたけ町、南端は城下南西隅の光西こうさい寺に至る。戦国時代府中絵図(大分市史)によると府中市街から離れた西方同慈どうじ寺があり、その南西の家並に「笠和」と記される。慶長七年(一六〇二)の新城下建設の際、同慈寺境内の天神社付近に商工業者が居住して同慈寺町とよばれたが、宮地塵境になったとして笠和の住人が願出て天神社を移したと伝える(雉城雑誌)。慶長府内絵図に町名みえ、北側の町は東頬三六間・西頬四三間、南側の町は東頬四四間・西頬六〇間、東西の入はいずれも一五間。一町三郷の制のもとでは町組の一町となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android