算袋(読み)さんたい

精選版 日本国語大辞典 「算袋」の意味・読み・例文・類語

さん‐たい【算袋】

〘名〙
② 古く中国で、官吏が筆や硯などを入れて携帯した袋。算(さんとう)
制度通(1724)五「又魚袋のこと、事物紀原に曰、実録曰三代以韋為之、謂之算袋、魏易之為亀〈略〉上元の制注文の内に又算袋手巾等の名ありしかれば唐の魚袋といふものはただわり符にて算袋にあらず。紀原の説うたがふべし」 〔旧唐書‐輿服志〕

さん‐ぶくろ【算袋】

〘名〙
① 魚袋(ぎょたい)異称
塵袋(1264‐88頃)九「魚袋をば博聞録には上代には韋を以て之を為(つく)る。之を算袋(サンフクロ)と謂ふと云へり」
算木を入れる袋。
※虎寛本狂言・居杭(室町末‐近世初)「まだ算袋のひもをしめてそこへ手もやりは致ぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「算袋」の読み・字形・画数・意味

【算袋】さんたい

筆墨袋。

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