築地(土塀)(読み)ついじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「築地(土塀)」の意味・わかりやすい解説

築地(土塀)
ついじ

泥土を築き固めた土手のような垣の上部を、瓦(かわら)や板で葺(ふ)いた土塀。築垣(ついがき)ともいう。古代から宮城、寺院邸宅などの周囲につくられた。寄柱(よせばしら)を立て、筋違(すじかい)、貫(ぬき)を入れたものと、柱などのないものがある。現存する最古築地としては、法隆寺に鎌倉中期のものと思われる西院(さいいん)大垣などがあり、国の重要文化財に指定されている。

[吉田早苗]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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