篠生寺(読み)じようしようじ

日本歴史地名大系 「篠生寺」の解説

篠生寺
じようしようじ

[現在地名]加賀市動橋町

動橋いぶりはし町の集落のほぼ中央、動橋川左岸にあり、生龍山と号し、浄土真宗本願寺派。通称粽山。本尊阿弥陀如来。もとは生龍山地蔵院と称する真言宗寺院であったという。「天保由緒書」によれば、文明三年(一四七一)(「寺院明細帳」は同七年とする)五月、吉崎よしさき(現福井県金津町)から波佐谷はさだに(現小松市)に向かう途中の蓮如が当村の百姓小右衛門方に止宿したが、蓮如に供した粽の篠から根葉を生じたので、小右衛門は蓮如に帰依して信証と改名、地蔵院の住僧もこのとき弟子となって改宗した。寛永年中(一六二四―四四)寺は焼失したため、信証の屋敷に再建して「篠之道場」と呼称し、寛文元年(一六六一)篠生寺と号したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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