糠塚遺跡(読み)ぬかづかいせき

日本歴史地名大系 「糠塚遺跡」の解説

糠塚遺跡
ぬかづかいせき

[現在地名]高山市片野町

大西おおにし山の山麓、北西方向に展開する緩やかな扇状地に位置する。明治二三年(一八九〇)飛騨国ノ貝塚土器(「東京人類学雑誌」六巻五五号)に紹介されて以後、研究者に注目されてきた。昭和五七年(一九八二)発掘調査され、縄文時代前期の竪穴住居跡二基、古墳時代末から奈良時代初めにかけての竪穴住居跡三基、柱穴群二ヵ所、溝・土壙各二ヵ所が発見された。また縄文時代の土壙五ヵ所、焼石の集石一ヵ所などもみられた。一号住居跡は直径四メートルの円形


糠塚遺跡
ぬかづかいせき

[現在地名]志波姫町 北郷

はさま川によって形成された沖積地に張出す台地上に立地する奈良・平安時代の集落跡。昭和四六年(一九七一)の調査によれば遺跡の面積は約三万平方メートルであるが、調査はそのうちの約六千平方メートル。住居跡三〇軒のほか土壙などが検出された。住居跡の大半は奈良時代に属するもので、ほかに平安時代のものが若干ある。奈良時代の住居跡から出土した土師器は、国分寺下層式に属し、その量は豊富で、同式の基準資料となりうるものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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