素朴・素樸(読み)そぼく

精選版 日本国語大辞典 「素朴・素樸」の意味・読み・例文・類語

そ‐ぼく【素朴・素樸】

〘名〙 (形動)
人工を加えないで、自然のままであること。また、そのさま。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)五「黒白素朴は自然のすがた也」
② 性質・言動・表現などが、ありのままで飾りけのないこと。また、そのさま。質朴
空華集(1359‐68頃)一五・璞中説「夫璞者朴也。玉之外素朴而中温潤、世人徒其外、不厥中
正直者(1903)〈国木田独歩〉「裄(ゆき)の足ないのを着て太い手が武骨に出て居るので一見素朴(ソボク)らしくも見られるのであります」 〔漢書‐賈誼伝〕
③ 考え方などが単純で、反省を経ていないこと。まだ組織的な研究が加えられていないこと。原始的であること。

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