素町人(読み)スチョウニン

デジタル大辞泉 「素町人」の意味・読み・例文・類語

す‐ちょうにん〔‐チヤウニン〕【素町人】

身分の低い町人。また、町人を卑しめていう語。
「身分の相違とは士分と―との相違に候」〈露伴・風流魔〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「素町人」の意味・読み・例文・類語

す‐まちにん【素町人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「す」は接頭語 ) =すちょうにん(素町人)
    1. [初出の実例]「かうみゃうの刀にて、素町人(スマチニン)を切て刀をよごさふかとおもへば」(出典:浮世草子世間娘容気(1717)二)

す‐ちょうにん‥チャウニン【素町人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「す」は接頭語 ) ただの町人。また、町人をいやしめていう語。すまちにん。
    1. [初出の実例]「大阪の八百屋づれ半兵衛とやらん素町人(スチャウニン)相手に取った覚えがない」(出典:浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android