紺村濃(読み)コンムラゴ

デジタル大辞泉 「紺村濃」の意味・読み・例文・類語

こん‐むらご【紺村濃/紺斑濃】

染め色の名。地を薄い紺色にし、所々を濃い紺色に染めたもの。こむらご。
「―の直垂ひたたれに」〈古活字本保元・中〉

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精選版 日本国語大辞典 「紺村濃」の意味・読み・例文・類語

こん‐むらご【紺村濃・紺斑濃】

  1. 〘 名詞 〙 染色の名。全体地色は淡い紺色で、部分的に濃い紺色でまだらに染めたもの。こうむらご。こむらご。
    1. [初出の実例]「熊谷次郎直実は褐衣の冑直垂に、紺村濃の鎧に紅の母衣かけて」(出典:長門本平家(13C前)一六)

こ‐むらご【紺村濃】

  1. 〘 名詞 〙こんむらご(紺村濃)
    1. [初出の実例]「越中次郎兵衛、このむ装束なれば、こむらごの直垂に、あか皮おどしの鎧きて」(出典:平家物語(13C前)九)

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