能の曲目。二番目物。五流現行曲。宝生(ほうしょう)・金剛(こんごう)流は「経正」と表記。『平家物語』巻七の「経正の都落」による。一ノ谷で戦死した平経正の音楽による追善を、仁和(にんな)寺の僧都(そうず)行慶(ぎょうけい)(ワキ)が執り行う。仁和寺の法親王(ほうしんのう)から音楽の才能を愛された経正は、琵琶(びわ)の名器・青山(せいざん)を下賜されたが、平家の都落ちに際して寺に返還されていた。その琵琶が手向けられる。弔いを感謝して現れた経正の亡霊(シテ)は、愛する楽器を懐かしみ演奏するが、修羅道の苦しみが襲いかかり、自分自身のその姿を恥じつつ、闇(やみ)の世界に消えていく。貴公子の可憐(かれん)さと、芸術への心寄せを主題とした、小品ながら修羅能の佳作。
[増田正造]
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
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