絡繰(読み)からくる

精選版 日本国語大辞典 「絡繰」の意味・読み・例文・類語

から‐く・る【絡繰】

〘他ラ四〙
① 糸を縦横から引っぱって、つりからげて動かす。また、器具を操作する。あやつる。〔名語記(1275)〕
葉隠(1716頃)二「何と能からくった人形ではなきか」
工夫する。
※羅葡日辞書(1595)「Machinosus〈略〉caracutte(カラクッテ) ツクリタル コト」
③ 陰に居て、工夫、計画し人を動かす。たくらみごとをする。
日葡辞書(1603‐04)「ウチワヲ caracuru(カラクル)〈訳〉人々が同じ意見になるように、そのような嘘をついたり計りごとをめぐらしたりする」
仮名草子・是楽物語(1655‐58)下「とかく、いぢわるきたくみを、夫婦からくり侍るうちに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android