続飯(読み)ソクイイ

デジタル大辞泉 「続飯」の意味・読み・例文・類語

そく‐いい〔‐いひ〕【飯】

そくい(続飯)」に同じ。〈和英語林集成

そく‐い〔‐ひ〕【飯】

《「そくいい」の音変化》飯粒を練りつぶして作った、粘りけの強いのり。そっくい。

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精選版 日本国語大辞典 「続飯」の意味・読み・例文・類語

そく‐い‥ひ【続飯】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「そくいい(続飯)」の変化した語 ) 飯粒をへら状のもので押しつぶし、ねって作ったのり。また、そののりづけ。そこい。
    1. [初出の実例]「白ききぬを、ぬひ目はなくて、そくひなどして、みるのやうにして一をりびつ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)

そく‐いい‥いひ【続飯】

  1. 〘 名詞 〙そくい(続飯)色葉字類抄(1177‐81)〕

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世界大百科事典(旧版)内の続飯の言及

【糊】より

…こののりは紙などの事務用接着剤として用いられる以外に布の形を整え汚れを防ぐためにも用いられる。飯粒をへらでつぶして練ったものを続飯(そくい)といった。江戸時代にはこれに防腐剤を加えることが考案され,万年のりと称して用いられた。…

【釘】より

…共に桐,杉,ヒノキなど軟材の指物細工などに用いる。木釘を使うときは続飯(そつくい)(米飯を練って作った糊)を併用する。木・竹釘使用の歴史も古く,古代には木久岐(きくぎ),木栓(もくせん)ともいい,奈良時代に櫃(ひつ)などの側板の幅矧(は)ぎ(幅接合)などに,合釘として用いられていたことがわかっている。…

※「続飯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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