出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
色名の一つ。赤の濃い色。「あけ」ともいわれる。茜(あかね)で染めた濃い赤で、『延喜式(えんぎしき)』によると、深(ふか)緋は茜と紫根(しこん)、浅(あさ)緋は茜で染めるとしている。近世以降、紅(くれない)染めの黄色みのある鮮やかな赤を火色(ひいろ)の赤と混同して、緋とよぶようになった。そこでこれを古代の緋に対して、紅緋(べにひ)ともいっている。また、中国の伝説にある酒好きの猩々(しょうじょう)の顔色から、黒みを帯びた鮮やかな赤を猩々緋とよんだ。古代に、位を示す服色の当色(とうじき)として、孝徳(こうとく)天皇の大化(たいか)3年(647)に錦位(きんい)を真緋(あけ)と定め、持統(じとう)天皇の4年(690)に直位(じきい)を緋とした。また、養老(ようろう)の衣服令(りょう)で、四位が深緋、五位が浅緋とした。平安時代になると、深浅の区別がなくなり、四、五位の者は深緋を用いたが、後期以降、四位は黒を用い、五位のみ緋を用いた。
[高田倭男]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新