締括(読み)しめくくり

精選版 日本国語大辞典 「締括」の意味・読み・例文・類語

しめ‐くくり【締括】

〘名〙
① 紐でしめて結ぶこと。
浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上「やっちゃ一角せしめんと、人のきんちゃく当にして、囉(もら)はぬさきのしめくくりさいふの客へと取に行」
金銭や人などを管理し取り締まること。
仮名草子清水物語(1638)下「国のしめくくりをよく知、人のかしらになるべき人」
物事に、まとまりや結末をつけること。また、言うことや考えがきちんと整っていること。
※浄瑠璃・新うすゆき物語(1741)下「しめくくりなき年ばいも恋の気転は各別也」

しめ‐くく・る【締括】

〘他ラ五(四)〙
① 袋の口などを、紐でかたく結ぶ。〔和英語林集成再版)(1872)〕
② 人や金銭、仕事などを管理し、取り締まる。治める。監督する。
※和英語林集成(再版)(1872)「マツリゴト ヲ shimekukuru(シメククル)
③ 結末をつける。まとめる。
青草(1914)〈近松秋江〉四「『さういふやうな時には、またさういうてやることにします。』主婦(おかみ)は締めくくるやうにいった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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