縕袍(読み)オンポウ

デジタル大辞泉 「縕袍」の意味・読み・例文・類語

おん‐ぽう〔ヲンパウ〕【××袍】

《「おんぼう」とも》綿入れ。どてら。ぬのこ。また転じて、粗末な着物。わんぼう。
「破れたる―を着て母に逢ひ」〈柳多留・一〇〉

わん‐ぼう〔‐バウ〕【××袍】

《「わんぽう」とも》「おんぽう(縕袍)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「縕袍」の意味・読み・例文・類語

おん‐ぼう ヲンバウ【縕袍】

〘名〙 (「おんぽう」とも) 綿を入れた着物。綿入れ。どてら。
※本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉「季路縕袍、不狐狢之麗服
仮名草子伊曾保物語(1639頃)上「それ君子は、いやしきにおれども、いやしからず。をんはうを着ても恥ぢず」 〔論語‐子罕〕

わん‐ぼ【縕袍】

咄本・私可多咄(1671)五「いづくの女郎めがわんぼぞと、せめとがめければ」

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