繚(漢字)

普及版 字通 「繚(漢字)」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] リョウ(レウ)
[字訓] まとう・めぐる・もとる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(りよう)。の初文はで庭燎(にわび)。に明るい、めぐる、はるかなどの意がある。〔説文〕十三上に「纏(まと)ふなり」とあり、〔楚辞、九歌、湘夫人〕に「之れに杜衡(とかう)(香草の名)を繚らす」とみえる。花のみだれ咲くことを繚乱といい、もののまとい乱れることを繚糾繚戻のようにいう。

[訓義]
1. まとう、まつわる。
2. めぐる。
3. もとる、むすぶ。
4. 撩(りよう)と通じ、おさめる。

[古辞書の訓]
名義抄〕繚 イトヨル・モトル・モトホル・シバル・メグル・メグラス・マツハル・ヒヒル・ユフ 〔字鏡集〕繚 マツハル・メグル・シバル・ヒラ・ナラ・モトホル・モコヨフ・イトヨル・メグラス・マツフ・イヨイヨ・ヌフ・モトル・トドム

[語系]
繚・了lyは同声。了はものを拗(ね)じる形で、了戻・了結の意がある。

[熟語]
繚意・繚繚垣・繚糾繚曲繚牆繚繞繚転・繚乱繚繚・繚・繚戻
[下接語]
繚・回繚・環繚・翹繚・屈繚・繞繚

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android