置き迷ふ(読み)オキマヨウ

デジタル大辞泉 「置き迷ふ」の意味・読み・例文・類語

おき‐まよ・う〔‐まよふ〕【置き迷ふ】

[動ハ四]
露や霜などが置き乱れる。ひどくおりる。
「ひとり寝る山鳥の尾のしだり尾に霜―・ふ床の月影」〈新古今・秋下〉
露や霜が置いたのかと見誤る。
「霜を待つまがきの菊の宵のまに―・ふ色は山のはの月」〈新古今・秋下〉

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精選版 日本国語大辞典 「置き迷ふ」の意味・読み・例文・類語

おき‐まよ・う‥まよふ【置迷】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 置きどころをきめかねて迷う。場所や時をまちがえて置く。
    1. [初出の実例]「住吉の千木のかたそぎゆきもあはで霜置きまよふ冬は来にけり〈源俊頼〉」(出典:堀河院御時百首和歌(1105‐06頃)冬)

置き迷ふの補助注記

石原正明「尾張家苞」は、「おびただしく置く(ひどく置く)」の意とする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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