羊歯(読み)シダ

デジタル大辞泉 「羊歯」の意味・読み・例文・類語

しだ【羊歯/歯×朶】

シダ植物総称。花はなく、胞子によって繁殖するが、特に無性世代胞子体をさしていう。シノブワラビゼンマイなどがあるが、ウラジロをいうことが多い。 新年「誰がむこぞ―に餅負ふ丑の年/芭蕉

よう‐し〔ヤウ‐〕【羊歯】

しだ(羊歯)

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精選版 日本国語大辞典 「羊歯」の意味・読み・例文・類語

しだ【羊歯・歯朶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 羊歯類のこと。特に新年の飾りに用いるウラジロをさすことが多い。《 季語・新年 》 〔出雲風土記(733)〕
    1. [初出の実例]「誰が聟ぞ歯朶に餠おふうしの年」(出典:俳諧・野ざらし紀行(1685‐86頃))
  3. ウラジロをかたどった紋所。羊歯、下り羊歯、実つき羊歯、羊歯菱など。
    1. 羊歯@下り羊歯
      羊歯@下り羊歯

よう‐しヤウ‥【羊歯】

  1. 〘 名詞 〙しだ(羊歯)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「羊歯」の解説

羊歯 (シダ)

植物ウラジロ科の常緑多年草,園芸植物,薬用植物。ウラジロの別称

羊歯 (シダ)

植物。イノモトソウ科の常緑多年草,薬用植物。イノモトソウの別称

羊歯 (シダ・ヨウシ)

植物。シダ類の総称

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