群生(読み)グンセイ

デジタル大辞泉 「群生」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐せい【群生】

[名](スル)
同一種類の植物が1か所に群がって生えること。「ススキ群生する高原
ぐんじょう(群生)」に同じ。
[類語]密生叢生そうせい混生群落茂る生い茂るはびこる繁茂自生鬱然うつぜん鬱蒼うっそう草深い木深いふさふさこんもりもじゃもじゃ茫茫ぼうぼうぼさぼさばさばさぎゅうぎゅうぎしぎしぎちぎちきちきちぎっしりびっしりごしゃごしゃごちゃごちゃうじゃうじゃうようよわらわら群がるひしめく鈴なり密集集中凝集蝟集いしゅう

ぐん‐じょう〔‐ジヤウ〕【群生】

仏語。すべての生き物多く衆生。ぐんせい。

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精選版 日本国語大辞典 「群生」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐せい【群生・群棲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 多くのものが、群がって生じること。特に、ある種の植物がある地域に群をなして生えていること。
    1. [初出の実例]「居常蒙塵芥埃掃なく〈略〉黴菌群生(グンセイ)す」(出典最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二〇)
    2. [その他の文献]〔荘子‐馬蹄〕
  3. すべての生物。転じて、多くの人民。多くの衆生。ぐんじょう。
    1. [初出の実例]「若夫群生品類、莫皆以尽之身並求窮之命」(出典:万葉集(8C後)五・沈痾自哀文)
  4. ( 群棲 ) ( ━する ) 同種の動物が繁殖捕食防御などのために多数集まって生活すること。繁殖期や移動の時などのように、一時的な場合にも、また、多くの種類が群がる場合にもいう。〔動物小学(1881)〕

ぐん‐じょう‥ジャウ【群生】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。すべての生きもの。多くの衆生(しゅじょう)。ぐんせい。
    1. [初出の実例]「遂使擾々群生、入寂滅之域」(出典:正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳)

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普及版 字通 「群生」の読み・字形・画数・意味

【群生】ぐんせい

生物。多くの人民。〔荘子繕性〕古の人混の中に在り。~是の時に當りてや、陰陽和靜し、鬼擾(みだ)れず、四時を得、物傷(やぶ)れず、群生夭(えう)せず。

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