老武者(読み)おいむしゃ

精選版 日本国語大辞典 「老武者」の意味・読み・例文・類語

おい‐むしゃ【老武者】

〘名〙
① 年老いた武者。⇔若武者
※屋代本平家(13C前)七「真盛、心は猛(たけ)けれども老(ヲイ)武者なり」
② 老練な武者。
三河物語(1626頃)三「信玄は老むしゃと申、度々の合戦になれたる人成り」

ろう‐むしゃ ラウ‥【老武者】

[1] 〘名〙 年老いた武者。また、老練な武者。おいむしゃ。
※平家(13C前)七「又老武者とて人のあなどらんも口惜かるべし」
[2] 狂言。各流。藤沢の宿に泊まった稚児を囲んで土地の若衆たちが酒宴をしているところへ、老人が稚児の杯をもらいに来て宿の亭主に断わられる。立腹した老人は、仲間の老人を集め、長刀(なぎなた)などを持って攻め寄せる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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