耳立(読み)みみだつ

精選版 日本国語大辞典 「耳立」の意味・読み・例文・類語

みみ‐だ・つ【耳立】

〘自タ四〙 (「みみたつ」とも)
① 耳ざわりに聞こえる。角立って耳にさわる。
源氏(1001‐14頃)若菜上「ただならずみみたつことも、おのづから出でくるわざなれ」
② 聞いて心にとまる。
※源氏(1001‐14頃)帚木「下のきざみといふきはになれば、ことにみみたたずかし」

みみ‐だたし【耳立】

〘形シク〙 耳ざわりである。耳にうるさい。また、聞えよがしである。
無名草子(1198‐1202頃)今の世の物語有明の別、夢語り、浪路の姫君浅茅原内侍のかみなどは言葉遣ひなだらかにみみだたしからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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