日本大百科全書(ニッポニカ) 「耶馬渓(旧町名)」の意味・わかりやすい解説
耶馬渓(旧町名)
やばけい
大分県北西部、下毛(しもげ)郡にあった旧町名(耶馬渓町(まち))。現在は中津市(なかつし)の中央部にあたる地域。1965年(昭和40)町制施行。2005年(平成17)中津市に編入。旧町名は名勝耶馬渓にちなむ。国道212号が通じる。耶馬渓溶岩台地の一部で、山国(やまくに)川とその支流山移(やまうつり)川・金吉(かなよし)川・津民(つたみ)川の谷底平野の米作、林業とシイタケ栽培が主産業。町域の大部分は耶馬日田英彦山国定公園(やばひたひこさんこくていこうえん)に含まれる。山移川に深(しん)耶馬渓、金吉川に裏耶馬渓、津民川に津民耶馬渓がある。深耶馬渓に鴫良(しぎら)・深耶馬渓、裏耶馬渓に伊福(いふく)の温泉がある。
[兼子俊一]
『『耶馬渓町史』(1975・耶馬渓町)』